ウイメンズ・エナジー・ネットワーク(WEN)は、エネルギーを考える女性のネットワークです。

設立の目的

エネルギー問題は、政治、経済、環境、また産業活動や地域社会、個人生活など人間の営みにおけるあらゆる事柄と密接な関りがあります。日本では、エネルギー資源に恵まれないにもかかわらず、エネルギー需要が年々高まり、さらに近年、女性の社会進出増加や快適な生活の維持向上等に伴い、エネルギー消費の増大はめざましいものがあります。

しかし、エネルギーを安定的に供給する手段やその確保については、一般の人々に十分理解されているとは言い難い状況にあります。なかでも、電力の3分の1以上を供給している原子力については情緒的な反対論もあり、特に女性においてこの傾向が多く見られます。

ますます進む高齢化社会の中で、快適な社会を支えていくためには、社会の半数を占める女性、高齢者、次世代を担う子供たちが適切なエネルギーを自ら選択するための、正しい情報と知識の普及が必要であります。また技術的、専門的に片寄りがちであったこれまでの情報が、より簡明で身近に感じられるものであることが望まれています。

そこで、エネルギーに関する専門家と一般の人々との間を結ぶわかりやすい情報の提供者として、エネルギー関連事業に携わっている女性達が、生活者としての視点を活かしながら十分能力を発揮し、活躍できるものと考えます。そのため、ウイメンズ・エナジー・ネットワーク(Women’s Energy Network:WEN=ウエン)は、今まで、エネルギーに関る団体、企業の広報活動等に携わってきた女性達が、互いの情報交換や勉強会を通じて切磋琢磨し、より積極的かつ対外的にエネルギーに関する広報の分野で活躍することを目的としたネットワークです。

さらにこの活動を通じてWEN(ウエン)メンバーは、一般の人々とエネルギーについて共に語り、考えながら、相互に理解していく中で、原子力エネルギーなど巨大技術に対する漠然とした不安感を取り除き、人間とエネルギーのよりよい共存社会を目指します。

(1993年3月作成)

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